「自らの過ちを受け入れ、それを認めることは時に難しい。しかし人はそれをしなければならない。私は自信過剰と傲慢の罪を犯し、そのことで罰を受けた」

- 1931年3月2日~2022年8月30日(91歳没)
- ソビエト連邦(ロシア)出身
- 政治家、第8代ソビエト連邦共産党書記長・初代かつ最後のソ連大統領
英文
”Sometimes it’s difficult to accept, to recognise one’s own mistakes, but one must do it. I was guilty of overconfidence and arrogance, and I was punished for that.”
日本語訳
「自らの過ちを受け入れ、それを認めることは時に難しい。しかし人はそれをしなければならない。私は自信過剰と傲慢の罪を犯し、そのことで罰を受けた」
解説
この言葉は、ゴルバチョフが自己批判と内省を率直に語ったものである。政治的指導者はしばしば自らの誤りを認めることを避けがちだが、彼は失敗を正面から認め、そこから学ぶ姿勢を示した。特に「自信過剰」と「傲慢」を挙げた点は、権力の座にある者の典型的な落とし穴を自らの体験を通じて語っている。
歴史的背景として、ゴルバチョフの改革はソ連の硬直した体制を揺るがし、冷戦の終結に寄与したが、国内では経済的混乱や政治的不安定を招いた。その過程で彼自身の判断や手腕にも限界があり、結果的にソ連崩壊へとつながった。彼の「罰」とは、政治的権威の失墜や批判にさらされた晩年を指していると考えられる。
現代において、この名言はリーダーシップと謙虚さの関係を考える上で普遍的な価値を持つ。失敗を認めることは難しいが、それを避ければ進歩はない。ゴルバチョフの言葉は、権力者のみならず誰にとっても、誤りを受け入れる勇気こそ成長の条件であるという教訓を与えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「ミハイル・ゴルバチョフ」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い