「私は農民の家庭に育ち、そこで例えば我々の小麦畑が砂嵐や水食、風食によって被害を受けるのを目の当たりにした。そしてそれが生活に――人間の生活に――及ぼす影響を見た」

ミハイル・ゴルバチョフ
ミハイル・ゴルバチョフ(画像はイメージです)
  • 1931年3月2日~2022年8月30日(91歳没)
  • ソビエト連邦(ロシア)出身
  • 政治家、第8代ソビエト連邦共産党書記長・初代かつ最後のソ連大統領

英文

”I grew up in a family of peasants, and it was there that I saw the way that, for example, our wheat fields suffered as a result of dust storms, water erosion and wind erosion; I saw the effect of that on life – on human life.”

日本語訳

「私は農民の家庭に育ち、そこで例えば我々の小麦畑が砂嵐や水食、風食によって被害を受けるのを目の当たりにした。そしてそれが生活に――人間の生活に――及ぼす影響を見た」

解説

この言葉は、ゴルバチョフが幼少期の体験を通じて自然と人間生活の関係を深く理解したことを示している。農村出身である彼は、華やかな政治の舞台に立つ以前から、自然災害や環境問題が人々の生活に直結する現実を知っていた。ここでの体験は、後年の環境問題への強い関心の基盤となった。

歴史的背景として、ソ連の農村は度重なる環境被害に苦しみ、特に20世紀には砂嵐や土壌劣化が農業に深刻な打撃を与えていた。農民家庭に育ったゴルバチョフは、その現実を身近に感じ取り、環境と人間生活の結びつきを実感した。この視点は、彼が後に環境保護を国際的課題として訴える素地となった。

現代においても、この名言は強い意味を持つ。気候変動や環境破壊が生活を直撃する今日、ゴルバチョフの言葉は環境問題が人間の生存そのものに関わるという教訓を再確認させる。政治や経済の議論においても、彼のように人間の生活の視点から自然を捉える感覚が不可欠である。

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