「私は共産主義者であり、確信を持った共産主義者である!ある人々にとってそれは幻想かもしれない。しかし私にとってはそれが最大の目標である」

ミハイル・ゴルバチョフ
ミハイル・ゴルバチョフ(画像はイメージです)
  • 1931年3月2日~2022年8月30日(91歳没)
  • ソビエト連邦(ロシア)出身
  • 政治家、第8代ソビエト連邦共産党書記長・初代かつ最後のソ連大統領

英文

”I am a Communist, a convinced Communist! For some that may be a fantasy. But to me it is my main goal.”

日本語訳

「私は共産主義者であり、確信を持った共産主義者である!ある人々にとってそれは幻想かもしれない。しかし私にとってはそれが最大の目標である」

解説

この言葉は、ゴルバチョフが共産主義への信念を改めて表明した発言である。彼は改革者としてしばしば「社会主義を放棄した人物」と誤解されるが、実際には体制を否定するのではなく、共産主義を理想として刷新しようとする姿勢を貫いた。この言葉は、その確固たる自己認識を示している。

歴史的背景として、1980年代のソ連は停滞と矛盾に直面しており、従来の仕組みでは持続不可能であった。ゴルバチョフは「ペレストロイカ」や「グラスノスチ」を推進することで、共産主義を時代に適応させ、真に人間的で民主的な形へと再生させようとした。彼にとって共産主義は放棄すべき理念ではなく、改革によって実現すべき理想だったのである。

現代において、この名言は理念と現実の間の葛藤を考える契機となる。共産主義という思想はしばしば空想的と見なされるが、ゴルバチョフの姿勢は、理想を持ち続けつつ現実的に制度を変革しようとする試みであった。つまり、理念を堅持しつつ改革を進めることの困難さと意義を伝える言葉である。

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