「あるとき、南アメリカへ出発する準備が整い、すべてが車に積み込まれていた。でも私は隠れて泣いていた。本当は行きたくなかった。遊びたかった。行きたくなかったんだ」

マイケル・ジャクソンの名言
マイケル・ジャクソンの名言
  • 1958年8月29日~2009年6月25日
  • アメリカ合衆国出身
  • 歌手、作曲家、ダンサー、音楽プロデューサー
  • 「キング・オブ・ポップ」と称され、『Thriller』『Billie Jean』『Beat It』など数々のヒット曲を生み出した。独創的なパフォーマンスとミュージックビデオで音楽界に革命を起こし、世界的なポップカルチャーの象徴として知られている。

英文

“I remember one time we were getting ready to go to South America and everything was packed up and in the car ready to go and I hid and I was crying because I really did not want to go, I wanted to play. I did not want to go.”

日本語訳

「あるとき、南アメリカへ出発する準備が整い、すべてが車に積み込まれていた。でも私は隠れて泣いていた。本当は行きたくなかった。遊びたかった。行きたくなかったんだ」

解説

この言葉には、幼少期に経験した葛藤と抑圧された感情が率直に表現されている。マイケル・ジャクソンは幼い頃からジャクソン5の一員として音楽業界に立ち、遊ぶ時間や普通の子どもとしての生活を奪われてきた。この回想は、そうした犠牲の象徴であり、成功の裏に隠された心の痛みと人間らしさが垣間見える。

注目すべきは、「遊びたかった」「行きたくなかった」という素朴な願いが繰り返されている点である。これは子どもとして当然の欲求であるにもかかわらず、それが許されなかったことへの深い悲しみを物語っている。涙を流して隠れる姿は、表舞台で輝くスターとは対照的な、孤独で傷つきやすい存在としての彼の内面を明らかにしている。

この名言は、児童労働や芸能界における子どもの権利の問題を考える契機にもなりうる。現代社会においても、夢を追う名のもとに、子どもたちが自由や安心を犠牲にしていないかという問いを投げかけている。心からの「行きたくない」という声に耳を傾けることの重要性を、我々に静かに訴えかけてくる言葉である。

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