「なぜなら親は子どもに対して力を持っているからだ。子どもは親の言うことを聞かなければならないと感じてしまう。でも、金銭への愛はすべての悪の根源だ。そしてこの子は優しい子なんだ。彼がこんなふうに変わるのを見るのはつらい。これは彼じゃない。彼本来の姿じゃない」

- 1958年8月29日~2009年6月25日
- アメリカ合衆国出身
- 歌手、作曲家、ダンサー、音楽プロデューサー
英文
“Because parents have power over children. They feel they have to do what their parents say. But the love of money is the root of all evil. And this is a sweet child. And to see him turn like this, this isn’t him. This is not him.”
日本語訳
「なぜなら親は子どもに対して力を持っているからだ。子どもは親の言うことを聞かなければならないと感じてしまう。でも、金銭への愛はすべての悪の根源だ。そしてこの子は優しい子なんだ。彼がこんなふうに変わるのを見るのはつらい。これは彼じゃない。彼本来の姿じゃない」
解説
この言葉は、子どもと親の関係、そして金銭がもたらす人間性の変質について語っている。マイケル・ジャクソンはかつて、自身に対する告発や誤解の渦中で、子どもが親に操作され、純粋な心が大人の都合に利用されてしまう危険性を強く訴えていた。この言葉には、そうした苦い経験と、「子どもは本来無垢である」という信念が反映されている。
「金銭への愛はすべての悪の根源である」という一節は、聖書に由来する警句であり、金銭欲が親の判断や行動を歪め、無垢な子どもを巻き込んでしまう現実への批判である。また、「これは彼じゃない」と繰り返すことで、子どもの本来の人格が失われてしまっていることへの深い悲しみが込められている。
現代社会においても、家庭内の力関係や金銭的利害が子どもの自由を侵害する場面は少なくない。この名言は、子どもの意思と尊厳を守ることの重要性、そして大人がその責任を果たすべきであることを強く訴えるものである。特に子どもに関わる問題において、本当に守るべきは誰かという問いを私たちに突きつけている。
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