「あなたは、これまでに見たもの、聞いたもの、食べたもの、嗅いだもの、言われたこと、忘れてしまったこと――そのすべての総和なのです。すべてが私たち一人ひとりに影響を与えます。だからこそ私は、自分の経験が前向きなものになるように心がけています」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
“You are the sum total of everything you’ve ever seen, heard, eaten, smelled, been told, forgot – it’s all there. Everything influences each of us, and because of that I try to make sure that my experiences are positive.”
日本語訳
「あなたは、これまでに見たもの、聞いたもの、食べたもの、嗅いだもの、言われたこと、忘れてしまったこと――そのすべての総和なのです。すべてが私たち一人ひとりに影響を与えます。だからこそ私は、自分の経験が前向きなものになるように心がけています」
解説
この言葉は、人間を形成するのは個々の経験の積み重ねであるという洞察を示している。アンジェロウは、人間の人格や思考は意識的に覚えている出来事だけでなく、忘れてしまった些細な体験や感覚までもが影響を与えていると考えていた。つまり、私たちは自分の過去そのものの結晶であるということである。
背景として、アンジェロウの人生は多様な経験に彩られていた。差別や苦難、芸術や文学との出会い、世界各地での滞在などが彼女の作品を形作った。そうした経験を「総和」として捉える視点は、彼女が自らの歩みを否定せず、すべてを糧として受け入れる姿勢を反映している。
現代においても、この言葉は日常の体験が人格を築くという自覚を促す。無意識の選択や行動が未来の自分を作るからこそ、できるだけ肯定的で豊かな経験を積むことが重要である。アンジェロウの言葉は、過去を受け入れ、未来を意識的に形作るための指針となっている。
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