「若い作家や詩人、音楽家や画家たちが資金の枯渇によって力を削がれ、夢や興奮やアイデアに満ちることなく悲しげに私のもとへやってくるとき、私はそのとき弱められ、貧しくなり、豊かさを失うのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

“When younger writers and poets, musicians and painters are weakened by a stemming of funds, they come to me saddened, not as full of dreams and excitement and ideas. I am then weakened and diminished, and made less rich.”

日本語訳

「若い作家や詩人、音楽家や画家たちが資金の枯渇によって力を削がれ、夢や興奮やアイデアに満ちることなく悲しげに私のもとへやってくるとき、私はそのとき弱められ、貧しくなり、豊かさを失うのです」

解説

この言葉は、芸術家同士の相互依存と文化の連帯を示している。アンジェロウは、自分が既に名声を得た立場にあっても、若い芸術家たちが困難に直面することによって自らも影響を受けると語る。芸術は孤立した営みではなく、世代や分野を超えた共同体の力によって豊かさを保つという認識がここにある。

背景として、芸術活動はしばしば経済的支援に左右される。特に若い創作者が資金難によって可能性を制限されることは、文化全体の活力を奪うことにつながる。アンジェロウはこの状況を「自分自身が弱められる」と表現し、他者の苦境は共同体全体の損失であることを強調している。

現代においても、この言葉は芸術支援の重要性を訴えている。補助金や助成金の削減は個人の問題にとどまらず、社会全体の文化的豊かさを減じることになる。アンジェロウの言葉は、芸術家一人ひとりの夢や創造力が、私たち全員の財産であるという普遍的な真理を伝えている。

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