「人類が弱い者をないがしろにするとき、家族が最も弱い者をないがしろにするとき、それは自滅への第一歩です。私はそのないがしろにされる姿を、ウェストバージニア州やバージニア州、ケンタッキー州の貧しい白人の子どもたちの中に、そして大都市でも見ています」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”When the human race neglects its weaker members, when the family neglects its weakest one – it’s the first blow in a suicidal movement. I see the neglect in cities around the country, in poor white children in West Virginia and Virginia and Kentucky – in the big cities, too, for that matter.”

日本語訳

「人類が弱い者をないがしろにするとき、家族が最も弱い者をないがしろにするとき、それは自滅への第一歩です。私はそのないがしろにされる姿を、ウェストバージニア州やバージニア州、ケンタッキー州の貧しい白人の子どもたちの中に、そして大都市でも見ています」

解説

この言葉は、社会や家族における弱者の扱いが共同体全体の存亡に直結するという鋭い警告である。アンジェロウは、弱い者を軽視することは単なる不正義ではなく、自らを滅ぼす行為だと断じている。つまり、共同体の健全さは最も脆弱な立場の人々に対する態度によって測られるのである。

背景には、アメリカ社会における貧困と格差の現実がある。アンジェロウは黒人差別にとどまらず、南部や地方の貧しい白人の子どもたちにも目を向けている点が重要である。人種や地域にかかわらず、弱者を見捨てることは共通して社会の基盤を揺るがすものであると理解していたのである。

現代においても、この言葉は普遍的な意味を持つ。貧困層や社会的に不利な立場にある人々を放置することは、教育や治安、経済に長期的な悪影響を及ぼす。アンジェロウの言葉は、弱者を支えることが社会全体を守ることにつながるという普遍的な真理を思い起こさせるものである。

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