「私たちが書くのは、歩き、話し、山に登り、海を泳ぐのと同じ理由です――それができるからです。私たちの中には、自分を他の人間に説明したいという衝動があるのです。だからこそ私たちは絵を描き、誰かを愛する勇気を持つのです――自分が何者であるかを説明したいという衝動があるからです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”We write for the same reason that we walk, talk, climb mountains or swim the oceans – because we can. We have some impulse within us that makes us want to explain ourselves to other human beings. That’s why we paint, that’s why we dare to love someone – because we have the impulse to explain who we are.”
日本語訳
「私たちが書くのは、歩き、話し、山に登り、海を泳ぐのと同じ理由です――それができるからです。私たちの中には、自分を他の人間に説明したいという衝動があるのです。だからこそ私たちは絵を描き、誰かを愛する勇気を持つのです――自分が何者であるかを説明したいという衝動があるからです」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、人間の表現欲求の根源を語っている。書くことも、話すことも、芸術を創造することも、愛することも、すべては「自分を理解してほしい」という本能的な衝動から生まれる。アンジェロウはそれを単なる理屈ではなく、「できるからするのだ」という自然な行為として位置づけている。
この視点は、彼女の作家・詩人としての活動と深く結びついている。彼女の作品はしばしば、個人的な経験や苦悩を超えて、普遍的な人間性を伝えてきた。つまり、表現とは自己を超えて他者とのつながりを求める行為であり、それは人間にとって不可欠な営みであると説いているのである。
現代においても、この名言は大きな意味を持つ。SNSやデジタルメディアによって、私たちは日々自分を発信し、共有している。それもまた「自分が何者かを説明したい」という衝動の現れである。したがってこの言葉は、人間の表現は生存本能に近い根源的な営みであり、愛や芸術も同じ源から生まれるという普遍的な真理を示しているのである。
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