「真実は、誰もが自由になるまでは、私たちの誰一人として本当の自由を得ることはできないのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”The truth is, no one of us can be free until everybody is free.”

日本語訳

「真実は、誰もが自由になるまでは、私たちの誰一人として本当の自由を得ることはできないのです」

解説

この言葉は、個人の自由と社会全体の自由が不可分であるという理念を表している。一部の人々が抑圧されている社会において、たとえ自分が表面的に自由であっても、それは真の自由とは呼べない。自由とは孤立した権利ではなく、連帯によって初めて確立される価値であることを示している。

この考え方は、公民権運動や社会正義の闘いに深く根ざしている。アンジェロウ自身、差別や不平等の現実を生き抜き、声を上げてきた。彼女の視点からすれば、自らの自由は他者の自由と切り離せないという認識は必然であった。これは彼女が詩人としてだけでなく、活動家としても人々に伝え続けた信念である。

現代社会においても、この名言は普遍的な意味を持つ。経済格差、性差別、人種差別、移民問題など、多くの分断が存在する世界では、誰かが不自由である限り、社会全体の自由も不完全である。したがってこの言葉は、真の自由を求めるなら、他者の自由を守る責任を負うべきであるという普遍的な真理を示しているのである。

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