「私の母は幼い子どもにとってはひどい親でした。そして感謝すべきことに――そのことを思うたびに神に感謝するのですが――私は父方の祖母のもとに送られました。ああ、しかし母は若い大人にとっては素晴らしい親だったのです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”My mom was a terrible parent of young children. And thank God – I thank God every time I think of it – I was sent to my paternal grandmother. Ah, but my mother was a great parent of a young adult.”
日本語訳
「私の母は幼い子どもにとってはひどい親でした。そして感謝すべきことに――そのことを思うたびに神に感謝するのですが――私は父方の祖母のもとに送られました。ああ、しかし母は若い大人にとっては素晴らしい親だったのです」
解説
この言葉は、親子関係の複雑さと成長による関係の変化を率直に語っている。アンジェロウは母親を「幼い子には不適切な親」と表現しつつも、成長してからは「素晴らしい親」と評価している。つまり、親子関係は固定的なものではなく、子どもの成長段階によって必要な親の在り方も変わるという現実を示している。
アンジェロウの人生には、幼少期に母親から離れ祖母に育てられたという事実がある。この経験は彼女に安定を与える一方で、母親との距離を生んだ。しかし成長後に母親との関係を再構築し、そこで母親の強みを認められたことは、赦しと理解を通じた人間関係の成熟を物語っている。
現代においても、この名言は多くの人に響く。親子関係は必ずしも幼少期から完璧である必要はなく、成長の過程で再び築き直すことができる。したがってこの言葉は、不完全な親であっても、後に良き関係を結び直す可能性があるという希望を示しているのである。
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