「私はトマス・ウルフが書いたものをすべて読みました。兄と私は『You Can’t Go Home Again(汝再び故郷に帰るべからず)』や『Look Homeward, Angel(天使よ故郷を見よ)』の章を丸ごと暗記したのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”I’ve read everything Thomas Wolfe ever wrote; my brother and I memorized whole chapters of ‘You Can’t Go Home Again’ and ‘Look Homeward, Angel.’”

日本語訳

「私はトマス・ウルフが書いたものをすべて読みました。兄と私は『You Can’t Go Home Again(汝再び故郷に帰るべからず)』や『Look Homeward, Angel(天使よ故郷を見よ)』の章を丸ごと暗記したのです」

解説

この言葉は、アンジェロウの文学への情熱と学びの姿勢を示している。彼女はアメリカ文学の巨匠トマス・ウルフの作品を徹底的に読み込み、さらに兄とともに章を暗記するほど深く親しんだ。その姿勢は単なる読書を超えて、言葉を自らの血肉とする営みであった。

背景には、アンジェロウの幼少期からの読書体験がある。人種差別や貧困といった制約の中でも、本は彼女に自由と知識を与える存在であり、文学作品は生きる指針となった。ウルフの作品に見られる故郷や自己探求のテーマは、彼女自身の人生経験とも響き合っていたと考えられる。

現代においても、この言葉は重要な示唆を持つ。好きな作品をただ読むだけでなく、繰り返し味わい、暗記するほど浸透させることで、言葉は人格や世界観を形づくる力を持つ。アンジェロウの言葉は、深い読書体験が人間をどれほど豊かにし、人生に影響を与えるかを鮮やかに伝えている。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?

「マヤ・アンジェロウ」の前後の名言へ


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最も新しい 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る