「黒人の公民権や平等な権利のために闘うことは、白人を含めずには不可能です。なぜなら、平等な権利、公平な扱い、正義は空気のようなものであり、私たち全員が持つか、誰も持たないかのどちらかだからです。それが真実なのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”It is impossible to struggle for civil rights, equal rights for blacks, without including whites. Because equal rights, fair play, justice, are all like the air: we all have it, or none of us has it. That is the truth of it.”

日本語訳

「黒人の公民権や平等な権利のために闘うことは、白人を含めずには不可能です。なぜなら、平等な権利、公平な扱い、正義は空気のようなものであり、私たち全員が持つか、誰も持たないかのどちらかだからです。それが真実なのです」

解説

この言葉は、権利の普遍性と相互依存性を示している。アンジェロウは、黒人の権利だけを切り離して考えることはできず、すべての人々を巻き込んでこそ本当の平等が実現すると主張している。権利や正義を「空気」にたとえることで、それが誰にとっても不可欠であり、分け隔てなく行き渡るべきものであることを鮮やかに表現している。

背景には、1960年代の公民権運動がある。黒人だけの闘いではなく、白人の協力や社会全体の変革が不可欠であることを、キング牧師や多くの指導者が訴えていた。アンジェロウもその流れの中で、権利は一部の人のためではなく人類共通の財産であると強調したのである。

現代社会においても、この言葉は強い意味を持つ。人種や民族、性別や立場を超えて、権利や正義はすべての人が共有するものでなければならない。もし一部の人だけがそれを享受するなら、それはすでに正義ではない。アンジェロウの言葉は、真の平等は連帯によってしか実現しないという普遍的な真理を私たちに思い起こさせる。

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