「私は聖書を自分で読みます。どの翻訳でも、どの版でも手に取り、声に出して読みます。言葉を聞き、リズムを感じ、英語がどれほど美しいかを思い出すためです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
“I read the Bible to myself; I’ll take any translation, any edition, and read it aloud, just to hear the language, hear the rhythm, and remind myself how beautiful English is.”
日本語訳
「私は聖書を自分で読みます。どの翻訳でも、どの版でも手に取り、声に出して読みます。言葉を聞き、リズムを感じ、英語がどれほど美しいかを思い出すためです」
解説
この言葉は、アンジェロウが言語そのものの美しさを重視していた姿勢を示している。彼女にとって聖書は宗教的な文書であると同時に、英語の響きとリズムを体現する文学的な源泉でもあった。翻訳や版にこだわらず、声に出して読むことで言葉の音楽性を味わう行為は、彼女の詩人としての感性をよく表している。
背景として、聖書は長い歴史の中で多様な翻訳が生まれ、英語表現の豊かさを形成してきた。特に欽定訳聖書(King James Version)は英語文学に大きな影響を与え、アンジェロウの世代の作家にも深く根付いている。彼女の発言は、聖書を宗教的権威ではなく、言葉のリズムと力を学ぶ教本として捉えていたことを物語る。
現代においても、この姿勢は示唆に富んでいる。学術書や詩集を読むときでも、声に出してリズムを感じることで理解が深まる。アンジェロウの言葉は、言語は意味だけでなく響きによっても心を動かすという普遍的な真理を伝えている。
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