「私は12歳か13歳の頃から書くことが好きでした。本を読むことも大好きでした。そして兄としか話さなかったので、自分の考えを書き留めていました。ロッキー山脈以西で最悪の詩を書いたと思います。しかし20代になる頃には、小さなエッセイやより多くの詩を書くようになり――書くことそのものに取り組んでいたのです」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”I liked to write from the time I was about 12 or 13. I loved to read. And since I only spoke to my brother, I would write down my thoughts. And I think I wrote some of the worst poetry west of the Rockies. But by the time I was in my 20s, I found myself writing little essays and more poetry – writing at writing.”
日本語訳
「私は12歳か13歳の頃から書くことが好きでした。本を読むことも大好きでした。そして兄としか話さなかったので、自分の考えを書き留めていました。ロッキー山脈以西で最悪の詩を書いたと思います。しかし20代になる頃には、小さなエッセイやより多くの詩を書くようになり――書くことそのものに取り組んでいたのです」
解説
この言葉は、アンジェロウの作家としての出発点を語っている。幼少期に口数が少なかった彼女は、言葉を外に出す代わりに紙に書き記すことで自己表現を行った。当初は未熟な作品であったと自嘲しつつも、その経験が後の本格的な創作活動につながっていった。
背景には、アンジェロウの幼少期の沈黙の時期がある。彼女は性的虐待の経験から長い間ほとんど言葉を話さず、その間に読書と書くことを通じて世界とつながろうとした。この時期に培われた読書習慣と文章表現が、後の詩人・作家としての基盤を築いたのである。
現代においても、この言葉は普遍的な励ましとなる。最初から上手に書ける人はいないが、未熟な作品を書くこと自体が成長の一歩である。アンジェロウの姿勢は、表現を恐れず継続することの重要性を教えており、創作に取り組むすべての人に勇気を与えるものである。
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