「私が料理本を書いたことを奇妙だと、あるいは価値がないことだと思う人がいるかもしれませんが、私は謝罪しません。アメリカの桂冠詩人ビリー・コリンズは、私がホールマークのカードのために詩を書いたことを自分を貶める行為だと考えました。しかし私は人々の詩人なので、人々のために書くのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”I know some people might think it odd – unworthy even – for me to have written a cookbook, but I make no apologies. The U.S. poet laureate Billy Collins thought I had demeaned myself by writing poetry for Hallmark Cards, but I am the people’s poet so I write for the people.”

日本語訳

「私が料理本を書いたことを奇妙だと、あるいは価値がないことだと思う人がいるかもしれませんが、私は謝罪しません。アメリカの桂冠詩人ビリー・コリンズは、私がホールマークのカードのために詩を書いたことを自分を貶める行為だと考えました。しかし私は人々の詩人なので、人々のために書くのです」

解説

この言葉は、アンジェロウが芸術の目的と大衆性について抱く信念を表している。詩人としての活動が伝統的な文学の枠を超え、料理本や商業的なカードにまで及んだことを批判する声に対し、彼女は自分の表現は人々のためであり、精鋭のためだけのものではないと強調している。

背景として、文学や芸術における「高尚さ」と「大衆性」の対立がある。コリンズのような詩壇の権威が商業的活動を軽視する一方で、アンジェロウは人々の日常に寄り添うことこそ詩人の使命と捉えていた。芸術は庶民の生活に根ざし、力を与えるものであるべきだという彼女の信念がよく表れている。

現代においても、この言葉は重要な示唆を与える。芸術や文学は閉ざされた場で評価されるものではなく、人々の生活や感情に響くことで真価を発揮する。アンジェロウの姿勢は、創作者に対して「誰のために書くのか」を問い直し、芸術を人々と共有することの意義を再確認させるものである。

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