「大きな家を持っていても、私は町にホテルの部屋を借りています。朝の5時半ごろそこに行き、仕事を始めます。その部屋には誰も入れません。黄色い便箋とボールペンで書きます。聖書、シソーラス、辞書、そしてシェリー酒の瓶を置いています。正午までそこに滞在します」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”I keep a hotel room in my town, although I have a large house. And I go there at about 5:30 in the morning, and I start working. And I don’t allow anybody to come in that room. I work on yellow pads and with ballpoint pens. I keep a Bible, a thesaurus, a dictionary, and a bottle of sherry. I stay there until midday.”

日本語訳

「大きな家を持っていても、私は町にホテルの部屋を借りています。朝の5時半ごろそこに行き、仕事を始めます。その部屋には誰も入れません。黄色い便箋とボールペンで書きます。聖書、シソーラス、辞書、そしてシェリー酒の瓶を置いています。正午までそこに滞在します」

解説

この言葉は、アンジェロウが実践していた独自の執筆習慣と創作環境を示している。彼女は自宅ではなくホテルの一室を借り、早朝から正午までの時間を作品に集中させていた。外部からの干渉を排除し、必要最低限の道具と ritual(儀式的習慣)を整えることで、創作のリズムを生み出していたのである。

特に聖書や辞書、シソーラスを手元に置いていた点から、言葉の正確さや響きを非常に大切にしていたことがうかがえる。またシェリー酒の存在は、精神を解放しながらも深く思索する時間を支える小さな助けとなっていた。これは、創造の場が単なる作業場ではなく、精神的な聖域でもあったことを示している。

現代においても、この姿勢は学ぶべき点が多い。仕事や創作に集中するためには、自分なりの儀式や環境を意識的に整えることが重要である。アンジェロウの実践は、創造性を育むための discipline(規律)と ritual(習慣)の両立の好例といえる。

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