「私は銃が身の回りにあるのは好きです。持ち歩くのは好きではありません。けれども、もし誰かが私の家に入り込もうとして、私が歓迎していないなら、その人を止めたいのです」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”I do like to have guns around. I don’t like to carry them. But I like – if somebody is going to come into my house and I have not put out the welcome mat, I want to stop them.”

日本語訳

「私は銃が身の回りにあるのは好きです。持ち歩くのは好きではありません。けれども、もし誰かが私の家に入り込もうとして、私が歓迎していないなら、その人を止めたいのです」

解説

この言葉は、銃に対する現実的かつ矛盾を含んだ態度を表している。アンジェロウは銃を常に携帯することには否定的であったが、自宅を守るためには必要だと考えていた。つまり彼女にとって銃は攻撃の道具ではなく、あくまで防衛のための手段として存在していたのである。

この発言の背景には、彼女が経験してきた差別や暴力の現実があると考えられる。アフリカ系アメリカ人女性として社会的脆弱さを抱える中で、自己防衛の意識を強めざるを得なかったのだろう。ここには、安全を確保するために武器を置かざるを得ない一方で、日常生活に持ち歩きたくはないという複雑な感情が反映されている。

現代社会においても、この言葉は銃規制や自己防衛をめぐる議論に通じる。多くの人々が安全と自由の間で揺れ動き、銃を「持つこと」と「使うこと」の間に葛藤を抱えている。したがってこの名言は、武器に対する依存と警戒のはざまで生きる人間の現実的な心理を示しているのである。

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