「私はその瞬間から、南部の小さな人種隔離された図書館で自分の居場所を見つけたときから、ニューヨーク市の図書館の階段を上ったときまで、どの町にいても図書館に行ければ大丈夫だと常に感じていました。子どもの頃にそれは本当に私を助けてくれましたし、その思いは決して私から離れることはありませんでした」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”I always knew from that moment, from the time I found myself at home in that little segregated library in the South, all the way up until I walked up the steps of the New York City library, I always felt, in any town, if I can get to a library, I’ll be OK. It really helped me as a child, and that never left me.”
日本語訳
「私はその瞬間から、南部の小さな人種隔離された図書館で自分の居場所を見つけたときから、ニューヨーク市の図書館の階段を上ったときまで、どの町にいても図書館に行ければ大丈夫だと常に感じていました。子どもの頃にそれは本当に私を助けてくれましたし、その思いは決して私から離れることはありませんでした」
解説
この言葉は、アンジェロウにとって図書館が果たした精神的な支えを語っている。人種隔離が厳しい南部で育った彼女にとって、図書館は制約がありながらも学びと安らぎの場であり、自分を広い世界へとつなげてくれる扉であった。彼女はその体験を通じて、どこにいても図書館があれば自分は生き抜けると確信したのである。
背景には、20世紀前半のアメリカ南部におけるジム・クロウ法と教育機会の格差がある。黒人の子どもにとって、知識を得る場は限られていたが、図書館はその制約を超えて可能性を与える場所となった。アンジェロウは後に作家・詩人として大成したが、その基盤には幼少期の読書体験が大きく寄与していたのである。
現代においても、この言葉は強い示唆を持つ。情報化社会の中であっても、図書館は平等に知識を提供する公共の空間として重要であり続けている。アンジェロウの言葉は、知識へのアクセスが人生を変える力を持つこと、そして図書館がその象徴であることを私たちに思い出させる。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?