「私はバルザックや、黒人・白人を問わず19世紀の作家たちが『私はお金のために書く』と言ったことに賛成します。そうです、誰もが十分に報われるべきだと私は思います。私はそれを強く主張しますし、自分のため、あるいは自分と一緒に働く人々にも十分な報酬を支払っています」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”I agree with Balzac and 19th-century writers, black and white, who say, ‘I write for money.’ Yes, I think everybody should be paid handsomely; I insist on it, and I pay people who work for me, or with me, handsomely.”
日本語訳
「私はバルザックや、黒人・白人を問わず19世紀の作家たちが『私はお金のために書く』と言ったことに賛成します。そうです、誰もが十分に報われるべきだと私は思います。私はそれを強く主張しますし、自分のため、あるいは自分と一緒に働く人々にも十分な報酬を支払っています」
解説
この言葉は、マヤ・アンジェロウが芸術と経済的対価の関係について率直に語ったものである。しばしば芸術活動は「純粋な表現」であるべきとされるが、彼女はそれを否定し、作家や芸術家も労働者であり、正当な報酬を受け取る権利があると強調している。
背景には、19世紀のバルザックなどの作家たちが、自らの文学を社会的使命だけでなく生計を立てる手段として位置づけた事実がある。アンジェロウもまた、作品を通じて文化や社会に貢献しながら、それが労働である以上、経済的評価を正しく受けるべきだと説いている。
現代においてもこの考えは重要である。クリエイターの活動はしばしば過小評価されるが、アンジェロウの言葉は芸術や創造の価値を正当に認め、適切に報いる必要を訴えている。芸術と金銭を切り離すのではなく、両者を調和させる姿勢こそが、持続的な創造を支えるのである。
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