「アメリカ人であることはなんと素晴らしいことでしょう。私たちは最良の時代も最悪の時代も経験してきました」

- 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家
英文
”How wonderful it is to be an American. We have known the best of times and the worst of times.”
日本語訳
「アメリカ人であることはなんと素晴らしいことでしょう。私たちは最良の時代も最悪の時代も経験してきました」
解説
この言葉は、アメリカという国家に対する誇りと現実的認識を同時に示している。アンジェロウは、アメリカが輝かしい瞬間を持つ一方で、暗い歴史や困難な時代も経験してきたことを認めている。その両方を含んで「アメリカ人であることの素晴らしさ」を語る姿勢は、単なる愛国心ではなく、歴史を踏まえた深い愛情である。
背景には、アンジェロウが生きた20世紀後半のアメリカ社会がある。公民権運動、人種差別、戦争、経済的繁栄など、国は大きな矛盾と変化を抱えていた。黒人女性としてその歴史のただ中にいた彼女にとって、アメリカは苦しみの場であると同時に、希望を実現できる場でもあった。だからこそ彼女は、最悪の時代を経てもなお「アメリカ人であることの素晴らしさ」を語れるのである。
現代においても、この言葉は普遍的な示唆を持つ。どの国にも光と影があり、誇りと恥の両面を抱えている。重要なのはそれらを認めつつ、未来に向けて希望を持ち続ける姿勢である。アンジェロウの言葉は、批判と愛情を両立させる成熟した視点を示し、愛国心の新しい形を提示しているのである。
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