「1930年代から40年代にかけて、人種隔離された南部で育った私にとって、多くの扉が理由もなく閉ざされていました。そんな中で図書館と本は『ここにいるよ、私を読みなさい』と言ってくれました。年月を経て、私は本に囲まれているときが自分の最良の状態であると学びました」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”For a person who grew up in the ’30s and ’40s in the segregated South, with so many doors closed without explanation to me, libraries and books said, ‘Here I am, read me.’ Over time I have learned I am at my best around books.”

日本語訳

「1930年代から40年代にかけて、人種隔離された南部で育った私にとって、多くの扉が理由もなく閉ざされていました。そんな中で図書館と本は『ここにいるよ、私を読みなさい』と言ってくれました。年月を経て、私は本に囲まれているときが自分の最良の状態であると学びました」

解説

この言葉は、アンジェロウにとっての本と図書館の救済的な役割を物語っている。差別によって数多くの機会が奪われる中で、本は彼女に知識や想像力の世界を開き、自由を与える存在であった。彼女は本に触れることで、自分の内面を広げ、可能性を見出すことができたのである。

背景には、ジム・クロウ法による人種隔離の時代がある。黒人であるという理由だけで教育や社会参加の扉が閉ざされる中、図書館と本は平等に開かれた知識の源泉であった。アンジェロウは幼少期から読書に没頭し、その後の作家・詩人としての道を切り開く基盤を築いた。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。情報があふれる社会であっても、本との出会いは人の成長に不可欠な営みであり、人生を導く力を持っている。アンジェロウの言葉は、学びの機会が制限された中でも知識を求め続けた彼女の姿を通して、読書の価値と力を改めて思い起こさせる。

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