「幼い頃、私はチャールズ・ディケンズにとても感銘を受けました。南部のアーカンソー州の小さな村で育ちましたが、私の町の白人たちは本当に意地悪で無礼でした。ディケンズなら、私を罵ったり無礼に扱ったりする人ではないと分かりました」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”Early on, I was so impressed with Charles Dickens. I grew up in the South, in a little village in Arkansas, and the whites in my town were really mean, and rude. Dickens, I could tell, wouldn’t be a man who would curse me out and talk to me rudely.”

日本語訳

「幼い頃、私はチャールズ・ディケンズにとても感銘を受けました。南部のアーカンソー州の小さな村で育ちましたが、私の町の白人たちは本当に意地悪で無礼でした。ディケンズなら、私を罵ったり無礼に扱ったりする人ではないと分かりました」

解説

この言葉は、文学との出会いが差別社会に生きる子どもにとって大きな救いとなった経験を語っている。アンジェロウは幼少期を南部の人種差別が色濃く残る地域で過ごし、日常的に白人からの敵意や無礼に直面した。しかし、ディケンズの作品を通じて人間的な温かさや正義感に触れることで、自分が蔑まれる存在ではないという確信を得たのである。

ディケンズは19世紀イギリスの小説家であり、貧困や不正義に苦しむ人々に光を当てた作家であった。その作品の精神は、大西洋を越えてアメリカ南部で育った黒人少女にも届いた。アンジェロウは、文学が時代や国境を超えて人間の尊厳を支える力を持つことを体現している。

現代においても、この言葉は強い示唆を持つ。差別や不正義に直面したとき、芸術や文学が与える心の支えは計り知れない。アンジェロウの体験は、読書が個人の尊厳を守り、生き抜く力を与える普遍的な証拠であるといえる。

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