「人が宗教的であるなら、それは良いことだと思いますし、多少は助けになるでしょう。けれどもそうでなくても、少なくとも自分の内には星々を驚きと畏敬の念で見つめる心があるのだと感じることができます」

マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
マヤ・アンジェロウ(画像はイメージです)
  • 1928年4月4日~2014年5月28日(86歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、作家、歌手、舞台俳優、公民権運動活動家

英文

”And if a person is religious, I think it’s good, it helps you a bit. But if you’re not, at least you can have the sense that there is a condition inside you which looks at the stars with amazement and awe.”

日本語訳

「人が宗教的であるなら、それは良いことだと思いますし、多少は助けになるでしょう。けれどもそうでなくても、少なくとも自分の内には星々を驚きと畏敬の念で見つめる心があるのだと感じることができます」

解説

この言葉は、宗教の有無を超えて人間に共通する畏敬の感情を語っている。宗教は人に安心や支えを与えるが、たとえ信仰を持たなくても、宇宙や自然を前にして人間が感じる驚きと畏れは、精神を豊かにするものである。アンジェロウは、そうした感覚そのものが人間を高める力を持つと考えていた。

この発言には、彼女の包括的で寛容な精神が表れている。彼女は自ら宗教心を持ちながらも、信仰を持たない人々を否定せず、むしろ「驚きと畏敬の心」という普遍的な資質を重視している。これは、人間の精神性を信仰体系に限定せず、より広い人間性の中に見出す姿勢である。

現代においても、この言葉は大きな意味を持つ。科学的視点を重んじる人も、宗教的信仰を持つ人も、夜空の星を見上げて心を動かされる経験を共有できる。つまりこの名言は、人間の根源にある感受性と畏敬の念が、宗教の有無を超えて私たちを結びつけることを示しているのである。

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