「自分たちの手がけたものが世上でどのように扱われているか、強い関心をもたねばならないと思う」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「自分たちの手がけたものが世上でどのように扱われているか、強い関心をもたねばならないと思う」
出典
松下幸之助発言集 第22巻
解説
この言葉は、自らの製品やサービスが社会の中でどのように受け止められているかに対する、鋭い関心と観察力を持つことの重要性を述べている。ものをつくる側の満足にとどまらず、それが顧客や市場、社会にとってどう評価され、使われているのかという視点を持たねば、真に価値ある仕事にはならないという認識に基づいている。
松下幸之助がこのように述べた背景には、大衆の生活に密着した製品を次々と世に送り出してきた経験がある。製品を売ったら終わりではなく、その後の使用状況や評判を常に気にかけることで、次の改良や新商品の着想が生まれる。顧客の反応に敏感であり続けることが、製品開発や経営の生命線であるとする考え方が、この言葉に表れている。
現代においては、SNSやレビューサイト、カスタマーサポートなどを通じて、顧客の声を即時に把握することが可能になった。それらに真摯に耳を傾け、自社の製品やサービスがどう評価されているかを常に意識することで、企業は信頼を得て成長を続けることができる。市場との対話を怠らず、社会との接点を見失わないことが、持続可能な価値創造の鍵となる。
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