「早くいい物ができるという訓練を常にしておけば、いざ競争という場合に、瞬間にいい物ができるでしょうし、また一つの注文を受けても、他が一週間かかるところを、こちらは三日でできるということにもなるでしょう」

松下幸之助(画像はイメージです)
松下幸之助(画像はイメージです)
  • 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
  • 日本出身
  • 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」

原文

「早くいい物ができるという訓練を常にしておけば、いざ競争という場合に、瞬間にいい物ができるでしょうし、また一つの注文を受けても、他が一週間かかるところを、こちらは三日でできるということにもなるでしょう」

出典

道は無限にある

解説

この言葉は、質とスピードを兼ね備える訓練が競争力を高めるという教えである。良い物を作ることに加え、それを素早く仕上げる習慣を日頃から身につけておけば、競争の場面で即座に成果を出すことができる。松下幸之助は、普段の訓練や心がけが非常時や競争時の大きな差となることを強調している。

背景には、松下が経営者として常に「迅速さ」と「品質」の両立を追求してきた経験がある。戦後の市場競争では、製品の質だけでなく、いかに早く提供できるかが顧客の信頼と市場の獲得を左右した。松下は、日常の業務を通じて「早く、しかも良い物を作る力」を鍛えることが、企業の発展に不可欠であると考えた。

現代においても、この教えは広く通用する。例えばIT業界では、品質の高いソフトウェアを短期間で開発できることが強い競争力となる。製造業でも、迅速な納品と確かな品質が取引先からの信頼を生む。つまり、平時からスピードと品質を意識した訓練を重ねることが、競争に勝ち抜く最大の武器なのである。

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