「寿命に達するその瞬間までは、そこに自分を生かすというか、全精神を打ちこんでゆくことこそ、大切ではないかと思うのである」

松下幸之助(画像はイメージです)
松下幸之助(画像はイメージです)
  • 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
  • 日本出身
  • 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」

原文

「寿命に達するその瞬間までは、そこに自分を生かすというか、全精神を打ちこんでゆくことこそ、大切ではないかと思うのである」

出典

松風 昭和39年1月号

解説

この言葉は、人生の終わりに至るまで全力で生き抜くことの大切さを説いている。松下幸之助は、人は寿命を迎える瞬間まで自分の存在を生かしきる責任があると考えた。つまり、年齢や境遇に関わらず、常に全精神を打ち込み、充実した生を送る姿勢こそが真の生き方であるというのである。

時代背景として、松下は高齢になっても経営や社会活動に関わり続けた。彼にとって人生とは途中で安逸に流すものではなく、最後まで役割を果たす舞台であった。戦後復興や社会変革の中で、「死ぬ瞬間まで自分を生かす」という信念は、人々に生涯現役で生きる意義を伝えるものであった。

現代においても、この考え方は普遍的である。たとえば定年や老後を迎えても、学びや社会貢献、趣味などに全力を注ぐことで、人生は豊かに続いていく。逆に早くから諦めれば、まだ可能性を生かしきれないまま時間を浪費してしまう。名言は、最後の瞬間まで全力を尽くす生き方が人間の本質的な価値を輝かせることを教えているのである。

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