「大自然の営みの中に身をおいて、静かに自然の形を見、その動きを観察していくならば、しだいしだいに素直な心というものを肌で理解し、それをみずからの内に養っていくということもできるようになると思うのです」

松下幸之助(画像はイメージです)
松下幸之助(画像はイメージです)
  • 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
  • 日本出身
  • 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」

原文

「大自然の営みの中に身をおいて、静かに自然の形を見、その動きを観察していくならば、しだいしだいに素直な心というものを肌で理解し、それをみずからの内に養っていくということもできるようになると思うのです」

出典

素直な心になるために

解説

この言葉は、自然との触れ合いを通じて素直な心を養うという考えを示している。人間はしばしば欲や思い込みにとらわれ、物事を正しく見る力を失いがちである。しかし、大自然の営みを前にすると、自分の力ではどうにもならない大きな流れを感じ取り、ありのままを受け入れる姿勢が自然と育まれる。

松下幸之助は、経営者でありながらも自然から学ぶことを重視した。自然界の循環や調和に目を向けることで、人間社会にも同じ原理が働いていると理解できる。つまり、自然は人間にとって最も偉大な教師であり、その観察を通じて素直な心を取り戻すことができると考えたのである。

現代社会では人工的な環境に囲まれ、自然との接点が薄くなっている。しかし、森林を歩いたり、季節の移ろいを感じたりすることで、心が静まり、偏見や私心を離れて物事を見つめ直す契機となる。この言葉は、自然観察を通じて人間の心を純化し、素直な心を育てる重要性を教えている。

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