「喜べども有頂天にならず、悲しめどもいたずらに絶望せず、こんな心境のもとに、人それぞれに、それぞれの務めを、謙虚に真剣に果たすならば、そこにまた、人生の珍味も味わえるのではなかろうか」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「喜べども有頂天にならず、悲しめどもいたずらに絶望せず、こんな心境のもとに、人それぞれに、それぞれの務めを、謙虚に真剣に果たすならば、そこにまた、人生の珍味も味わえるのではなかろうか」
出典
松風 昭和35年6月号
解説
この言葉は、感情に振り回されず、平静な心をもって人生を歩む姿勢の大切さを示している。松下幸之助は、成功しても慢心せず、失敗しても絶望に沈まず、心を落ち着けて自分の務めを果たすことが人生の深い味わいにつながると説いている。つまり、謙虚さと真剣さを失わずに日々を生きることが、人生の充実をもたらすということである。
時代背景として、松下は数々の成功と失敗を経験し、そのたびに一喜一憂するのではなく、冷静に受け止めることの重要性を実感していた。経済の浮き沈みや社会の変化を乗り越えてきたからこそ、喜びや悲しみを超えて生きる心境を語ることができたのである。そこには、人間としての成熟した人生観が反映されている。
現代においても、この言葉は普遍的である。成果や失敗に一喜一憂せず、自らの役割を着実に果たす人は、長期的に信頼と成果を得ることができる。また、人生の「珍味」とは、浮き沈みを超えてなお感じられる深い満足感や味わいである。名言は、感情に流されず、謙虚に真剣に務めを果たすことで人生の真の豊かさに至ることを教えているのである。
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