「半分は先輩から教えてもらう、半分は部下から教えてもらう。その二つの教えを自分が消化をして、みずからそこにものを求めていく、ものをつくりあげていく、わが腕にする、わが技術にするということがなくてはいけない」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「半分は先輩から教えてもらう、半分は部下から教えてもらう。その二つの教えを自分が消化をして、みずからそこにものを求めていく、ものをつくりあげていく、わが腕にする、わが技術にするということがなくてはいけない」
出典
松下幸之助発言集 第28巻
解説
この言葉は、学びの源は一方向ではなく多方向にあるという考えを表している。人は先輩や上司といった「経験のある人」から学ぶだけでなく、自分より若い世代や部下からも多くを学ぶことができる。大切なのは、そうした多様な知見をただ受け取るのではなく、自分の中で咀嚼して血肉化し、独自の技術や知恵に仕上げる姿勢である。
背景として、松下幸之助は「学ぶ心があれば、どんな人からも学べる」という信念を持っていた。地位や年齢に関係なく、誰からでも吸収できる柔軟な姿勢こそが成長をもたらす。上から与えられる教えも、下からの気づきも、ともに重要な学びの糧となるのだ。
現代においても、この考えはリーダーシップや人材育成に深く通じる。上司が一方的に教えるだけでは組織は育たず、部下の視点や新しい発想を取り入れることで、より実践的で強い組織になる。つまり、「双方向の学び」こそが真の成長をつくり出すという教えであり、この名言は謙虚さと主体性の両立の大切さを語っている。
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