「たとえ自分の会社でヒット商品を出したとしても、それに安心するのではなく、その商品をライバルとしてすぐつぎのよりお客様に喜ばれる商品を考えていく、そういう日に新たな姿を生み出していくことこそ大事だと思うのです」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「たとえ自分の会社でヒット商品を出したとしても、それに安心するのではなく、その商品をライバルとしてすぐつぎのよりお客様に喜ばれる商品を考えていく、そういう日に新たな姿を生み出していくことこそ大事だと思うのです」
出典
人生談義
解説
この言葉は、成功に安住せず常に革新を追求する姿勢の重要性を示している。松下幸之助は、一度のヒットに満足してしまうと進歩が止まり、やがて衰退を招くと考えていた。したがって、既存の商品さえも「ライバル」とみなし、常にお客様にとってより良いものを提供し続ける姿勢が不可欠であると説いている。
時代背景として、松下が経営した松下電器産業は、戦後の急速な経済成長の中で次々と新製品を市場に投入し続けた。テレビ、洗濯機、冷蔵庫といった家庭電化製品の普及を牽引できたのは、一度の成功に甘んじることなく、継続的に改善と開発を重ねた企業姿勢によるものである。この考えは、当時の競争激しい電機業界において生き残るための現実的戦略でもあった。
現代においても、この名言は強い意味を持つ。急速に技術革新が進む社会では、過去のヒット商品や実績はすぐに陳腐化する可能性がある。例えばスマートフォンやアプリ市場では、新機能やサービスを次々と打ち出さなければ競争に遅れてしまう。名言は、「今日の成功を昨日のものとし、常に新しい価値を創造する」という普遍的な経営哲学を私たちに伝えているのである。
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