「その仕事の重大性を常に自覚し、それにもとづいて注意を怠らずやっていけば、たいていの不良は事前に発見できる。また不良を出してしまったら、なおすぐ発見できる」

- 1894年11月27日~1989年4月27日(94歳没)
- 日本出身
- 実業家、発明家、パナソニック(松下電器産業)創業者、「経営の神様」
原文
「その仕事の重大性を常に自覚し、それにもとづいて注意を怠らずやっていけば、たいていの不良は事前に発見できる。また不良を出してしまったら、なおすぐ発見できる」
出典
松下幸之助発言集 第30巻
解説
この言葉は、仕事への自覚と注意深さが品質を守る要であるという教えである。自分の仕事が社会や組織にとって重大であると意識し、細心の注意を払って取り組めば、多くの不良は未然に防げる。たとえ不良が出ても、その意識を持ち続けていれば早期に発見し、被害を最小限に抑えることができると松下幸之助は説いている。
背景には、松下がものづくりを基盤とする経営者であったことがある。製品の品質は企業の信用そのものであり、品質管理の根幹は人の心構えにあると考えていた。技術的な仕組みや検査体制も重要だが、最も大事なのは、仕事の重大性を自覚し、怠らず注意を続ける社員一人ひとりの姿勢であると強調したのである。
現代においても、この教えは極めて重要である。製造業だけでなく、医療やITといった分野でも、一人の注意不足が大きな事故や損失につながる。逆に、仕事の重大性を理解し、責任感をもって行動することで、問題の早期発見や未然防止が可能となる。つまり、品質や信頼を守る根本は、日常の自覚と注意に基づく姿勢にあるのである。
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