「教皇や枢機卿たちよりも、自分の心が恐ろしい。私の中には偉大なる教皇、すなわち自己がいる」

マルティン・ルター
マルティン・ルターの名言
  • 1483年11月10日~1546年2月18日
  • 神聖ローマ帝国(ドイツ)出身
  • 宗教改革者、神学者
  • プロテスタント宗教改革を推進し、95ヶ条の提題を発表した

英文

“I am more afraid of my own heart than of the pope and all his cardinals. I have within me the great pope, Self.”

日本語訳

「教皇や枢機卿たちよりも、自分の心が恐ろしい。私の中には偉大なる教皇、すなわち自己がいる」

解説

この言葉は、自己の内なる欲望や高慢さへの警戒を表している。ルターは、外部の権威や他人からの影響よりも、自分の心の中に潜む自己中心的な思いや高慢が、信仰や道徳においてより大きな障害となり得ると考えている。自己の中にある「教皇」とは、自分の欲望や利己心であり、それが信仰や道徳の道を阻害する力を持つことを示している。

現代においても、この名言は自己認識と自己制御の重要性を示唆している。多くの人は外部からの影響に対しては警戒するものの、自分の内面にあるエゴや自己中心的な考えに気づくことは難しい。内なる欲望やエゴが行動や選択に影響を与えやすく、それが他者との関係や信仰の妨げとなることもあるため、自己の内面を見つめ、制御することが必要であるとされる。

さらに、この名言は謙虚さと内省の大切さを教えている。自己中心的な心を制御するためには、謙虚さを持って自己を振り返り、欲望や高慢に流されないよう努めることが重要である。信仰においても、自己の欲望に支配されるのではなく、神に従う姿勢が求められる。自己の心と向き合うことが、信仰の深まりと成長に繋がる。

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