「信仰は、理性や感覚、理解を踏み越えねばならない」
- 1483年11月10日~1546年2月18日
- 神聖ローマ帝国(ドイツ)出身
- 宗教改革者、神学者
- プロテスタント宗教改革を推進し、95ヶ条の提題を発表した
英文
“Faith must trample under foot all reason, sense, and understanding.”
日本語訳
「信仰は、理性や感覚、理解を踏み越えねばならない」
解説
この言葉は、信仰と理性の関係についての強い見解を表している。ルターは、信仰が真に力強いものであるためには、人間の理性や感覚、理解といった限界を超越する必要があると述べている。信仰は、証拠や論理によって成り立つものではなく、理屈を超えた神への全幅の信頼から生まれるものであり、理解を超えた神秘の領域に踏み込むことが求められる。
現代においても、この名言は信仰の超越性について再考させる。科学や論理が進展した現代社会では、信仰が理性と相容れないものとされがちであるが、信仰はむしろ理性の範囲を超えているからこそ、内面的な力や救いをもたらすとされる。ルターの言葉は、信仰が理屈を超えて人々に深い安心感を与える存在であることを示している。
また、この名言は信仰における謙虚さも表している。人間の知識や理解には限界があり、すべてを説明しきれない部分がある。そうした未知の領域に対して、信仰を持つことで心の支えを得ることができる。理性に頼らず、全幅の信頼をもって神に委ねる姿勢が、信仰の本質的な姿であるといえる。
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