「木が休もうとしても、風は止まない」

- 1893年12月26日~1976年9月9日
- 中国出身
- 政治家、思想家
英文
”Wind will not cease even if trees want to rest.”
日本語訳
「木が休もうとしても、風は止まない」
解説
この言葉は、毛沢東がよく用いた比喩的表現であり、歴史や社会の変化が個人の意思では止められないことを示している。木は安定や静止を望む存在、風は外部から絶えず押し寄せる変動や矛盾を象徴している。つまり、個々の人々や集団が安定を求めても、社会全体の矛盾や歴史の流れは止まらず、変革は避けられないという思想である。
この発想は、毛沢東の弁証法的歴史観に基づいている。社会は常に矛盾を内包しており、それが解決される過程で前進する。したがって、現状維持を望んでも外的条件や内部矛盾が変革を強いる。抗日戦争や国共内戦といった時代背景において、この言葉は「たとえ一時の平穏を望んでも、帝国主義や封建勢力の圧力がある限り、闘争は避けられない」という意味を持った。
現代的に見ると、この言葉は個人や組織の安定志向と、外部環境の変化との葛藤を表す教訓といえる。経済危機、技術革新、国際情勢の変動などは、我々が望まなくても押し寄せてくる。毛沢東の比喩は、変化を避けるのではなく、それを受け入れ主体的に対応する必要性を説いていると理解できる。
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