「事実として、芸術のための芸術、階級を超越する芸術、政治から切り離され独立した芸術など存在しない。プロレタリア文学と芸術はプロレタリア革命の全体の一部である」

毛沢東
毛沢東の名言
  • 1893年12月26日~1976年9月9日
  • 中国出身
  • 政治家、思想家
  • 中国の社会主義革命を主導し、建国に成功したが、大躍進政策と文化大革命により多くの混乱と犠牲をもたらした

英文

”There is in fact no such thing as art for art’s sake, art that stands above classes, art that is detached from or independent of politics. Proletarian literature and art are part of the whole proletarian revolutionary cause.”

日本語訳

「事実として、芸術のための芸術、階級を超越する芸術、政治から切り離され独立した芸術など存在しない。プロレタリア文学と芸術はプロレタリア革命の全体の一部である」

解説

この言葉は、芸術が社会や政治と密接に結びついていることを強調している。毛沢東はここで、芸術が純粋な表現として存在するのではなく、特定の社会的・政治的役割を果たすものであると主張している。特にプロレタリア階級の視点に立つと、芸術は革命運動や社会変革の一部として機能するものであり、支配階級や権力から独立した存在ではないとされる。

この見解は、芸術の価値が階級闘争や社会的使命と結びついているという共産主義の信念を反映している。毛沢東の時代、プロレタリア文学と芸術は革命の道具とされ、階級闘争の中で社会を変革するための重要な役割を担っていた。これにより、芸術の自由は制限され、共産主義に対する批判的な表現は抑圧された。この思想は、芸術が体制の支持者として利用される状況を生み出し、プロパガンダとしての機能を果たすようになった。

現代においても、芸術と政治の関係は議論されるテーマである。芸術が社会に対してどのような影響を与えるか、またはどのような目的で利用されるべきかについては、多様な意見がある。毛沢東の言葉は、芸術が社会的役割を果たすべきだという一つの見解を示しており、今日の社会における芸術の意義を再考するきっかけを与える。この視点は、芸術と社会の関係を理解し、平和と進歩に向けた新たな道を模索する上で、依然として重要である。

感想はコメント欄へ

この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?


申し込む
注目する
guest

0 Comments
最も古い
最新 高評価
インラインフィードバック
すべてのコメントを見る