「中国政府の『閣議』は、本当にすぐに屈服する」

- 1893年12月26日~1976年9月9日
- 中国出身
- 政治家、思想家
英文
”The “Cabinet meeting” of the Chinese government is really quick in yielding.”
日本語訳
「中国政府の『閣議』は、本当にすぐに屈服する」
解説
この言葉は、毛沢東が1923年に湖南の地方紙『湘濤週報(Hsiang-Tao Chou-Pao)』に発表した評論「煙草税(Cigarette Tax)」に記されたものである。当時、毛沢東は中国共産党の創立間もない時期にあり、地方の政治や経済の問題を鋭く批判していた。この一節では、中国政府の閣議を揶揄し、官僚が外圧や利権に容易に屈して決定を下す無力さを皮肉っている。
この発言の背景には、軍閥割拠と外国勢力の干渉に揺れる1920年代初頭の中国情勢がある。北京政府は実質的に軍閥に支配され、また列強の圧力に屈しやすい構造を抱えていた。そのため、毛沢東は閣議を「すぐに譲歩する場」として批判し、国家の自主性の欠如と政府の弱体化を強調したのである。
現代的に見ると、この言葉は権力機構が外部圧力や利権に左右される危険性を示唆している。政府が短期的な妥協や自己保身に走れば、国民の信頼を失い、国家の独立性も損なわれる。毛沢東の批判は当時の中国に限らず、今日でも政治権力の独立性と強さを保つことの重要性を考えさせるものである。
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