本に読まれるな。本を読んだら思索しなければならない。今の若い者はよく本を読むようだが、思索が足りない。本を読んで、思索したことが自分のものになるのだ

牧口常三郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
牧口常三郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1871年7月23日~1944年11月18日(73歳没)
  • 日本出身
  • 創価学会会長(初代)、教育者、宗教家

原文

本に読まれるな。本を読んだら思索しなければならない。今の若い者はよく本を読むようだが、思索が足りない。本を読んで、思索したことが自分のものになるのだ

解説

この言葉は、読書と自己思索の不可分性を説いたものである。単に本を多く読むだけでは、知識は外部から借りただけのもので終わってしまう。「本に読まれるな」という表現は、受動的に内容を受け入れるだけでなく、主体的に考え、咀嚼し、自分の意見や理解にまで昇華させるべきだという警告である。

牧口が生きた時代、日本は近代化とともに大量の書物や情報が流通し、知識量を競う風潮が強まっていた。しかし彼は、知識は思索によって初めて自分の血肉となると強調した。背景には、教育者として「詰め込み型教育」への批判や、思考力を育てる必要性への強い問題意識がある。

現代においても、インターネットやSNSで膨大な情報が容易に手に入る一方で、深く考えずに受け売りを繰り返す傾向がある。読んだ内容を自分なりに分析し、問い直し、応用することこそが本当の学びであるというこの教えは、情報過多の時代においてもなお有効であり、学問や仕事の成果を大きく左右する指針となる。

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