「善良な人間とは、すべての生きとし生けるものの友である」

マハトマ・ガンディーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
マハトマ・ガンディーの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1869年10月2日~1948年1月30日
  • イギリス領インド帝国出身
  • 弁護士、宗教家、社会活動家、政治指導者

英文

“The good man is the friend of all living things.”

日本語訳

「善良な人間とは、すべての生きとし生けるものの友である」

解説

この名言は、ガンディーが考える真の善良さとは、人間だけでなく、あらゆる生命に対する慈しみと共感を含むものであるという価値観を端的に表している。彼にとって「善人」とは、単に他人に親切にする者ではなく、動物や植物、見えない存在をも含めた命あるすべてに対して優しさをもって接する者を意味していた。

この思想は、彼の非暴力主義(アヒンサー)の根本理念と深く結びついている。ガンディーは、暴力の否定を人間関係に限らず、動物の苦しみにも無関心であってはならないとし、菜食主義や動物保護にも積極的に取り組んだ。これは、生命の一体性を信じ、「善」とは最も弱く、無力な存在への態度に現れるという彼の倫理観を体現している。

現代においてこの名言は、環境倫理や動物福祉、自然との共生といったテーマにおいて、根源的な視座を提供する言葉である。ガンディーのこの言葉は、人間中心的な価値観を超えて、「善」とは広くあらゆる命と共に生きる姿勢の中にこそあるという、普遍的で深い真理を私たちに静かに語っている。

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