「私にとって、民意に逆らう支配者はすべて異邦人である」

- 1869年10月2日~1948年1月30日
- イギリス領インド帝国出身
- 弁護士、宗教家、社会活動家、政治指導者
英文
“For me every ruler is alien that defies public opinion.”
日本語訳
「私にとって、民意に逆らう支配者はすべて異邦人である」
解説
この名言は、ガンディーが政治的正統性の根拠を、武力や権威ではなく「民意」にあると考えていたことを明確に示している。彼にとって、統治者はその国の出身かどうかではなく、人々の声に耳を傾け、その意志に基づいて行動するかどうかによって正統性が決まる。つまり、民意を無視する者は、たとえその土地の人間であっても「異邦人」同然であるという厳しい倫理的視点が込められている。
この思想は、ガンディーがインド独立運動を通じて、支配とは強制ではなく奉仕であり、主権は常に人民にあるべきという信念に基づいて活動した背景とも深く結びついている。イギリスによる植民地支配だけでなく、民意を顧みない自国の政治家や権力者に対しても、この倫理は等しく適用されるという普遍性を持っている。
現代においてもこの名言は、民主主義の根本を再認識させる力強い警句である。ガンディーのこの言葉は、支配の正当性は形式や地位ではなく、いかに人々の意志に忠実であるかにかかっているという、政治における倫理の核心を鋭く突いた普遍的な真理を語っている。
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