「国の文化は、その民の心と魂の中に宿る」

- 1869年10月2日~1948年1月30日
- イギリス領インド帝国出身
- 弁護士、宗教家、社会活動家、政治指導者
英文
“A nation’s culture resides in the hearts and in the soul of its people.”
日本語訳
「国の文化は、その民の心と魂の中に宿る」
解説
この名言は、ガンディーが文化とは建築物や芸術品といった外面的な遺産にとどまらず、人々の内面――すなわち日々の生き方、価値観、道徳意識――にこそ本質があると考えていたことを表している。彼は、真に豊かな文化は政府や制度によって押しつけられるものではなく、民衆の心の中に自然に息づいている倫理と精神の表れであると信じていた。
この考え方は、ガンディーの政治・社会活動における草の根的実践とも一致している。彼は庶民の言葉、服装、生活習慣の中にインドの文化の真価を見出し、自国の文化的自立とは、精神的・道徳的自立であるという視点から、西洋模倣ではなく自己肯定的な生き方を奨励した。つまり、文化とは民衆の魂の深みに根ざす生きた力であるという理解である。
現代においてもこの名言は、グローバル化や消費主義の中で失われがちな「文化の本質」を再考させる言葉である。ガンディーのこの言葉は、文化の真価は制度や経済ではなく、人々の心のあり方や行動に宿っているという普遍的な真理を静かに、しかし力強く語っている。
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