「朕が望むから、それは合法である」

ルイ14世
ルイ14世の名言
  • 1638年9月5日~1715年9月1日
  • フランス出身
  • 絶対王政を確立し、ヴェルサイユ宮殿を建設、フランス文化と芸術の発展を促進した

英文

“It is legal because I wish it.”

日本語訳

「朕が望むから、それは合法である」

解説

この言葉は、絶対王政の本質を端的に表しているとされる。ルイ14世が「朕は国家なり」と述べたように、彼の時代においては、王が法そのものであり、彼の意思がそのまま国家の方針や法律となる仕組みであった。この名言は、君主の意思が絶対的な力を持つ統治形態を象徴している。

しかし、この発言は一方で、絶対的な権力の危うさをも示している。権力が個人の意思によってのみ決定される場合、その運用は恣意的になりかねない。ルイ14世の時代には、このような強権的な政治体制がフランスの繁栄をもたらした反面、国民の苦難を招き、後のフランス革命の要因ともなった。この言葉は、君主制の栄光と限界の両面を反映しているといえる。

現代においては、この言葉は法治主義とは対極にある概念とされる。現代社会では、法律は個人の意思ではなく、民主的な手続きや正当なプロセスによって決定されるべきものという考えが主流である。この名言は、権力の集中が引き起こすリスクを再認識させるとともに、統治における責任と透明性の重要性を示唆している。

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