「筋肉の機能は引っ張ることであり、押すことではない。ただし、生殖器と舌は例外である」
- 1452年4月15日~1519年5月2日
- イタリア出身
- 万能人(画家、彫刻家、建築家、発明家、科学者など)
- 絵画「モナ・リザ」や「最後の晩餐」をはじめとする芸術作品の制作、さらに「飛行機の設計図」や「解剖学の研究」などの科学や工学における先駆的なアイデアも多く残した
英文
“The function of muscle is to pull and not to push, except in the case of the genitals and the tongue.”
日本語訳
「筋肉の機能は引っ張ることであり、押すことではない。ただし、生殖器と舌は例外である」
解説
ダ・ヴィンチは、解剖学における先駆者の一人であり、人体の構造や機能を深く研究した。彼の解剖学的な研究に基づいて、筋肉の動きは基本的に「引っ張る」力によって機能するという洞察に至った。例えば、腕や脚の筋肉は関節を動かすために収縮し、骨を引っ張ることで動作を生み出す。筋肉は二方向に働くことはできず、一つの方向にのみ力を発揮することができる。この「引っ張る」という動作が、筋肉の主要な機能である。
しかし、ダ・ヴィンチは生殖器と舌に関しては特別な例外を認めている。舌は、食べ物を押し出したり、口腔内での動きを調整するために押す力を使うことができる。また、生殖器の筋肉も、特定の状況で押す動作を行う。このような例外は、ダ・ヴィンチが人体のあらゆる部分を詳細に観察し、一般的な法則の中にある特別な機能に気づいた結果である。
この名言は、ダ・ヴィンチの科学的なアプローチと詳細な観察力を反映しており、筋肉の働きを単純化することなく、例外にまで目を向けることの重要性を示している。彼は解剖学を通じて人間の身体の仕組みを理解し、それがどのように動作するかを細かく分析していた。
この考え方は、現代の解剖学や生理学においても重要な基礎となっている。筋肉が引っ張ることによって身体の動きを生み出し、特定の器官においては押す機能も果たすというこの観察は、筋肉の働きの理解に貢献している。また、ダ・ヴィンチのように、細部にまで目を向け、例外を考慮することは、科学的な探求において重要な姿勢である。
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