「影の始まりと終わりは光と闇の間にあり、それは無限に小さくなり、無限に大きくなる可能性がある。影は物体がその形を示す手段である。影がなければ、物体の形は詳細に理解されないだろう」

レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチの名言
  • 1452年4月15日~1519年5月2日
  • イタリア出身
  • 万能人(画家、彫刻家、建築家、発明家、科学者など)
  • 絵画「モナ・リザ」や「最後の晩餐」をはじめとする芸術作品の制作、さらに「飛行機の設計図」や「解剖学の研究」などの科学や工学における先駆的なアイデアも多く残した

英文

“The beginnings and ends of shadow lie between the light and darkness and may be infinitely diminished and infinitely increased. Shadow is the means by which bodies display their form. The forms of bodies could not be understood in detail but for shadow.”

日本語訳

「影の始まりと終わりは光と闇の間にあり、それは無限に小さくなり、無限に大きくなる可能性がある。影は物体がその形を示す手段である。影がなければ、物体の形は詳細に理解されないだろう」

解説

レオナルド・ダ・ヴィンチは、絵画や解剖学の研究を通じて、影が物体の形を描写する上で重要な要素であることを深く理解していた。彼は、光と影が物体に立体感を与え、それによって物体の形が視覚的に理解されると考えていた。「影の始まりと終わりが光と闇の間にある」という部分は、影が単なる黒い部分ではなく、光と闇の間のグラデーションによって形成される複雑な要素であることを示している。

ダ・ヴィンチは、影がなければ物体の形を詳細に理解することはできないと述べており、これは彼が芸術において光と影をどれほど重要視していたかを反映している。彼の絵画技法である「スフマート(Sfumato)」は、まさに光と影の微妙な移り変わりを表現する技法であり、この技法によって物体がリアルで立体的に見えるようにしていた。

また、「影は物体がその形を示す手段である」という部分は、影が視覚的な認識を助ける手段であることを示している。影が物体の形を浮き彫りにし、その細部を明らかにする役割を果たす。これにより、物体がどのような形をしているのか、どのように空間に存在しているのかを、観察者はより明確に理解することができる。

ダ・ヴィンチのこの名言は、芸術だけでなく、光と影が視覚的に物体を認識する上で重要な役割を果たすという広範な原則を示している。光があるからこそ影が生じ、その影が物体の形や奥行きを理解させる。この関係性は、ダ・ヴィンチが芸術的な表現だけでなく、科学的な観察においても重要視していた。

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