「善悪を問わず神や霊に関わることなく、私はいかなるものにも仕えることはない」
- 紀元前571年?~紀元前470年?
- 中国出身
- 哲学者
- 道教の創始者で『道德経』を著し、道家思想を体系化した
英文
“I do not concern myself with gods and spirits either good or evil nor do I serve any.”
日本語訳
「善悪を問わず神や霊に関わることなく、私はいかなるものにも仕えることはない」
解説
この名言は、老子の哲学の中でも、超自然的存在に依存しない生き方を強調したものと考えられる。老子の思想は「道(タオ)」という宇宙の普遍的な原理に焦点を当てており、それは特定の神や霊を信仰する宗教的な枠組みとは異なる。ここでは、自己の内面的な力や自然との調和を信じる生き方を示している。
「善悪を問わず神や霊に関わることなく」という部分は、外部の存在に左右されない独立した思想を表している。老子の哲学においては、個人の生活や判断は自然の原理である「道」に従って行われるべきであり、それ以上の外的な力に縛られる必要はない。この考え方は、自己責任や自由意志の尊重を説く現代の価値観にも通じる。
さらに「いかなるものにも仕えることはない」とは、外部の権威や宗教的儀式に依存することなく、自らの内なる道徳や知恵を頼りに生きることを意味している。これは、他者や社会の期待に縛られるのではなく、自分自身の信念に基づいて行動することの大切さを教えている。この名言は、普遍的な原則に従いつつも個人の自由を尊重する老子の思想を象徴するものである。
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