「ソ連軍では、前進するよりも退却する方がより勇気を必要とする」
- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- 政治家
- 共産党書記長としてソビエト連邦を統治、工業化と集団農業を推進し、第二次世界大戦で連合国側の勝利に導いたが、一方では大粛清と呼ばれる大規模な政治弾圧により多くの犠牲者を出した
英文
“In the Soviet army it takes more courage to retreat than advance.”
日本語訳
「ソ連軍では、前進するよりも退却する方がより勇気を必要とする」
解説
この言葉は、ソ連軍の厳格な規律と勇気の意味を表している。スターリンの時代のソ連軍では、退却や撤退は臆病や裏切りとみなされることが多く、非常に厳しい罰則や処罰が待っていた。このような環境下では、前進することが当然とされていたため、戦略的な理由で退却を選ぶことは大変な決断であり、指導者の期待や同僚の批判、処罰の可能性に対抗する大きな勇気が必要だった。スターリンの言葉は、この退却の難しさと、前進だけが求められる軍隊の雰囲気を反映している。
現代においても、退くことが必ずしも弱さではなく、時に戦略的な決断であるという考え方が重要視されている。戦術的な撤退や後退は、長期的な視点や大局を見据えた決断として、多くの分野で用いられる。特にビジネスや政治において、リスクが高すぎると判断された場合に撤退することは、計画を成功に導くための勇気ある選択とみなされることもある。この言葉は、単に進むだけでなく、必要に応じて退くことの勇気と知恵を示している。
この言葉から学べる教訓は、状況に応じて進退を柔軟に判断することの大切さである。進むことだけが正しいわけではなく、撤退する勇気を持つことで、よりよい結果をもたらす可能性がある。自己の判断に基づき、必要な時に後ろに下がる勇気を持つことが、成熟した判断力と戦略的な思考を示すものである。
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