「敵陣営の紳士諸君が私をどう思おうと、それは彼らの勝手だ。そんな者たちの考えを変えようとするのは、私の品位に関わる」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“I know that the gentlemen in the enemy camp may think of me however they like. I consider it beneath me to try to change the minds of these gentlemen.”
日本語訳
「敵陣営の紳士諸君が私をどう思おうと、それは彼らの勝手だ。そんな者たちの考えを変えようとするのは、私の品位に関わる」
解説
この言葉は、敵対勢力の評価や中傷に対して一切動じない姿勢を表明している。スターリンは、敵が自分をどう見ようと意に介さず、むしろそのような人物たちに迎合すること自体が自分の格を落とす行為であると断じている。ここには、自己の信念と立場に絶対的な自信を持ち、敵の声に左右されない権力者の態度があらわれている。
この発言は、冷戦期における西側諸国からの批判や報道に対する応答として理解することができる。スターリンにとって、敵とは対話や説得の対象ではなく、あくまで闘争と防衛の対象であった。そのため、敵の意見を「気にしない」と言い切ることで、自らの正統性と威厳を守るという政治的意図が込められている。
現代の視点から見れば、この態度は一貫した信念の象徴であると同時に、異なる意見に耳を貸さない独裁的姿勢の表れとも取れる。政治指導者にとって、批判を無視することと、誠実に向き合うことの線引きは極めて重要であり、この言葉はその難しさと危うさを象徴している。
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