「神は不公平ではない――そもそも存在しないのだから。我々は騙されていた。もし神が本当に存在していたなら、世界はもっと公正にできていたはずだ……本を貸すよ、読めばわかる」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“God’s not unjust, he doesn’t actually exist. We’ve been deceived. If God existed, he’d have made the world more just… I’ll lend you a book and you’ll see.”
日本語訳
「神は不公平ではない――そもそも存在しないのだから。我々は騙されていた。もし神が本当に存在していたなら、世界はもっと公正にできていたはずだ……本を貸すよ、読めばわかる」
解説
この言葉は、青年期のスターリンがチャールズ・ダーウィンの『種の起源』を読んだ後に語ったとされる逸話であり、サイモン・セバーグ・モンティフィオーリ著『Young Stalin』(2007年)に引用されている。ただし、このエピソードは直接の一次証言ではなく、後年の回想や伝聞に基づくものであるため、史実性は確定できない。
発言内容は、神の存在を否定する無神論的立場と、世界の不公正さを根拠にした宗教批判を含んでおり、若き日のスターリンがすでに宗教的権威や伝統的価値観から距離を置き、合理主義的・科学的世界観に傾いていたことを示唆する。ただし、こうした語り口はやや劇的で、著者や情報源による文学的脚色の可能性も考慮すべきである。
史実であれば、この発言はスターリンの思想形成過程――特に神学校での宗教教育から離れ、マルクス主義的無神論へと向かう転換点を象徴するものである。一方で、プロパガンダ的意図や後世の解釈が混ざっている可能性も高く、史料批判を踏まえて参照すべき発言である。
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