「神が君たちの味方だと? 神は保守派なのか? 悪魔は私の味方だ――奴は優れた共産主義者だよ」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“God is on your side? Is He a Conservative? The Devil’s on my side, he’s a good Communist.”
日本語訳
「神が君たちの味方だと? 神は保守派なのか? 悪魔は私の味方だ――奴は優れた共産主義者だよ」
解説
この発言は、1943年11月のテヘラン会談でスターリンがウィンストン・チャーチルに向けて言ったとされる言葉として、ロビン・クロス著『Fallen Eagle: The Last Days of the Third Reich』(1995年)に引用されている。しかし、このやり取りについては一次史料による裏付けがなく、史実性は不確かである。多くの場合、この種のやり取りは後年の回想や二次資料で脚色される傾向があるため、慎重な扱いが必要である。
発言内容は、宗教的正統性を掲げる立場に対して皮肉を込めて返すものであり、従来の「善=神」「悪=悪魔」という構図を逆転させるレトリックが使われている。ここでは、神を「保守派」、悪魔を「共産主義者」と見立てることで、敵である保守的資本主義陣営を揶揄し、共産主義陣営を挑発的に肯定する効果を狙っている。
史実であれば、この言葉はスターリン特有の冷笑的ユーモアと政治的挑発の好例となる。しかし、信頼できる記録がない以上、史実か否かを明言できない逸話として扱うべきであり、歴史的引用の際にはその旨を明記することが望ましい。
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