「30人か40人の貧しい子どもたちを集めて、自分と一緒に暮らすことが私の目標だ」

- 1935年5月20日~2025年5月13日
- ウルグアイ出身
- 第40代ウルグアイ大統領、政治家、元ゲリラ闘士
英文
“I have the goal of getting together 30 or 40 poor kids and bringing them to live with me.”
日本語訳
「30人か40人の貧しい子どもたちを集めて、自分と一緒に暮らすことが私の目標だ」
解説
この言葉は、ホセ・ムヒカの深い人道主義と実践的な連帯精神を象徴している。彼は政治家としてだけでなく、生活者としても社会的弱者に寄り添おうとする姿勢を持ち続けていた。この発言は、単なる理念や政策ではなく、自らの生活空間を分かち合うという極めて具体的な支援の意思を示しており、ムヒカの信念が行動にまで徹底されていることを物語っている。
ムヒカは一貫して、物質的な豊かさではなく、他者への思いやりと分かち合いが人間の幸福を生むと考えていた。この名言に見られるような志は、国家的な福祉政策を超えて、個人としての責任と倫理の実践である。彼の質素な生活ぶりや寄付の実績は、こうした言葉を空虚な理想論ではなく、具体的な生き方の一環として支えている。
現代においては、貧困や格差の拡大が深刻な課題であるが、制度的支援だけでは届かない領域も多い。この言葉は、一人の人間の誠意ある関わりが、現実を少しでも変える可能性を持っていることを教えてくれる。ムヒカのように、立場や権力を超えて人間同士のつながりを求める姿勢こそが、真の政治と倫理の原点であると言える。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
申し込む
0 Comments
最も古い